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制作日記 / blog

◆Bandcampの使い方とBandcamp Friday◆

僕はBandcampでアルバムを公開していますが、Twitterで関わりがある方もそうでない方もBandcampに馴染みがないと思うので、ちょっとした説明をしようと思います。

Bandcampで音楽を聴く

そもそもBandcampとは音楽の再生・購入が可能なアメリカ発のプラットフォームで、ミュージシャンは楽曲をデータで販売できるだけでなく、CDやカセット等の物理メディア、Tシャツなどのグッズを販売している人もいます。 リスナーはアーティスト名や曲名での検索だけでなく、ジャンルで音楽を探す(digる、という言葉がよく使われます)ことも可能。
価格についても、アルバムの全曲を無料で聴ける、アルバムのうち数曲を無料公開し他は購入した人のみ聴ける、値段を購入者が自由に決めるなどミュージシャンによって様々な方法をとることができます。

日本で知名度のあるミュージシャンだと高野寛や、平沢進が近年のアルバムをBandcampで販売していますね。

Bandcampで音楽を聴くのに特別なことは必要ありません。たとえばこのリンクを踏んでBandcampでtdのアルバムを聴くことはアカウントが無くても可能です。 ただし、アカウントがあると購入した作品の一覧を「コレクション」画面で確認したり、気になる作品をウィッシュリストに入れておくことができます。


PCのブラウザで見たBandcampのコレクション画面
▲PCのブラウザで見たコレクション画面。スマートフォンのブラウザやアプリからでも同じく、購入した作品をここから聴くことができます。他の人に見られたくなければ非公開にする事も可能。

アカウントにはいわゆる一般リスナー用の「ファンアカウント」と、作品を公開・販売したい人用の「アーティストアカウント」があります。 ファンアカウントの方は日本語対応していますし、ネット上に解説記事もあるのでアカウント作成はそんなに難しくないはずです。 また、ファンアカウントを作った後に「やっぱり自分も音楽やりたい!」とアーティストアカウントを作った場合、それらを連携させることも可能です。


アーティストアカウントとファンアカウントを連携した状態をスクリーンショットしたもの
▲アーティストアカウントとファンアカウントを連携した状態。

Bandcamp Fridayについて

Bandcampで楽曲を販売した場合、売り上げのうち15%が収益分配(Revenue Share)としてBandcampに回収されます。たとえばアルバムが1,000円で売れた場合、150円が収益分配ですね。 Bandcamp Fridayはコロナ禍で経済的な打撃を受けたアーティストやレーベルを支援するために、Bandcampが2020年3月から定期的に続けている活動で、この日に購入されるとその収益分配が免除されます。

Bandcamp Fridayに購入されると収益分配が免除されることを示した表
▲Bandcampで1,000円のアルバムが購入された場合の売上・収益の一例。
ちなみに表のドットっぽいフォントはゼロピクセルフリーフォント様の「マルモニカ」です

販売管理費が減ることになるので、ミュージシャンにとって一購入当たりの利益が増えることになりますね。 もちろん、それをリスナーに還元するために作品の値段そのものをBandcamp Fridayに下げるミュージシャンもいます。


次回のBandcamp Friday

ちなみに2024年のBandcamp Fridayは、調べた限りでは残すところ10月4日12月6日です。
次回は日本時間で10月4日16:00~翌5日15:59のようですね(参考リンク:Is It Bandcamp Friday?)。

※2024年12月6日追記:その次は日本時間で12月6日17:00~翌7日16:59のようです。

もしあなたの目の届く範囲の誰かが、あなたの興味のある音楽をやっていて、Bandcampで楽曲を販売しているなら、 この週末に購入してみるというのも日々のよい楽しみ方のひとつとなるでしょう。



以上



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