「新説魔法少女」プレイ日記 第七話~第十二話
第七話 電波音波嵐
私立中の戦士候補者である一年・陸奥葉子の様子を伺うリリー。だがフィーから聞かされたのは、一番身近な友人である山城香が戦士候補者だという事実だった。
断って欲しいと願いつつも、事実だけは伝えなければと彼女に話をするリリーだったが……。
香だけでなく、双子の姉妹である忍も適合者であった。香は「音」、忍は「雷」の能力で、私立中近くに現れた敵をリリーたちと共に撃退する。
初めて相対する敵に恐怖したものの持ち前の明るさを失ってはいない山城姉妹は、この先千代子たちと共に町を守ることができるのか。
感想
これまで何度も登場していた香がついに仲間に。そして山城忍が初登場。今までになく明るいキャラが物語を明るくしてくれます。リリーや朔也ほど固い決意をして仲間に加わったわけではないように見えますが……。
◆戦闘は香と朔也の遠距離攻撃で反撃を受けないように削っていくと吉。一人を突っ込ませすぎなければさほど苦ではないです。
第八話 雨と傘
能力の練習と称して気軽に変身を試す七海を叱る千代子だが、その姿を他の生徒たちに見られてしまったことで誤解が発生。
千代子をかばった七海を千代子がかばう形になり、一連の騒動から千代子はまたも教師から怒られてしまう。ついには————。
千代子の件で遥は七海に怒りをぶつける。
学校へは朱莉や梢が擁護してくれるようで、事態はとりあえずの落ち着きを見せるのであった。
感想
千代子が何故問題児扱いされているのか、どうして誤解を受けやすいのか徐々に見えてきます。遥と千代子の関係性も単に仲良しとか面倒見てるとか一筋縄ではないのが伝わりますね。
何気に副会長である梢の活躍が見てて嬉しいです。大事なアシストをしてくれますよ彼女は。
◆戦闘は敵が多めなので無理せず合流してから戦うこと。集中攻撃を受けるとどのキャラもあっという間に戦闘不能です。
第九話 ペペロンチーノ
地球へ持ってきた変身道具の数が足りないことに気付き青ざめるフィー。千代子とともに他のメンバーに心当たりを訪ねる。先日の件で怒りが収まっていない遥は私立中の一年生・陸奥葉子とのテニスの試合の後、千代子とは口を利こうとしないままだ。
そんな最中にバイオモンスターが襲来するが、そこに現れたのは「地」の能力で変身した葉子の姿だった。
状況から、何者かが葉子の了解を得ずに注射と睡眠学習を施したということが分かる。フィーから状況を聞いた彼女は戦うことについて承諾したが、まだ見つかっていない変身道具は一体どこに。
後日、遥はボーイフレンドの章二との待ち合わせ場所で、偶然にも朔也・リリーと会い四人でWデートをすることに。噂と違い、周りから千代子への信頼が厚い事を知った章二は遥に千代子との仲直りを提案するのだった。
感想
章二たちとのデートで観に行った映画の内容が内容だけに、遥達は本当に戦っているわけですからちょっと皮肉な感じがあります。
とはいえその後の章二の言葉がきっかけで千代子と話をすることを決めた遥。タイトルのペペロンチーノがぴりりときいた素敵な回でした。拠点画面でのイラストがまた良いので未見の人はぜひプレイしてみてください。
◆戦闘は誰かひとりが集中攻撃を受けないよう注意して陣を敷く。敵の攻撃も苛烈になってきます。
第十話 風をあつめて
私立中の長門琴音は授業をふけた昼寝の最中に奇妙な夢を見る。「風」の能力が現実でも備わっていることに気付いた琴音は、それを使って入院生活を送る友人・肥前伊万里を外に連れ出す。
そこに出くわした葉子と口論になったその時、バイオモンスター襲来の警報が鳴り響くのだった。
本人の意思と関係なく戦士にされた琴音だったが、伊万里を守るため葉子と共に敵を撃退する。町を守り、無事な伊万里の姿を見て琴音は再び学校へ行こうとするのだった。
感想
葉子には琴音が本気を出そうとしてないように見えており、そのことに納得がいかない様子。天才と評される琴音は、周りから求められるものと自身の興味や憧れが異なっていることで生まれる軋轢や葛藤に悩んでいます。
葉子の憧れと琴音の悩みが見られる回でした。
第十一話 白い猫
憧れの存在だった琴音に学校をさぼったりせず本気を出してほしいと思う葉子。それを疎ましく思う琴音は、引き下がる条件としてテニスでの勝負を持ちかける葉子の申し出を承諾する。 試合の中で、葉子は琴音の天才と呼ばれる所以を目の当たりにする。
勝負を終え、病室で話す琴音と伊万里のもとに現れたのは白いロソ族・タウ。葉子や琴音を戦士にした張本人である彼は、未曽有の危機を打開すべくフィーとは異なる考えのもと行動する。 そして伊万里もまた、琴音たちと同じく能力の適合者なのだった。
戦士となったことで、体の多くの不調が改善し日常生活が送れると喜ぶ伊万里。琴音も一旦は伊万里を叱るのをやめ、自分たちを無断で戦士にした経緯などをタウから聞き出す。
そして彼はフィーから奪った変身道具で、「時」の能力者として八島唯という人物を戦士にしたと話すのだった。
感想
葉子が琴音にかける期待・求めるものというのは、琴音が普段うとましく思っている親たちから向けられるものとかなり近いので、それは鬱陶しいだろうと思います。
葉子は自分自身の想いと琴音のためという気持ちが合わさってそういう行動をとっていると思うのですが……。
一方で、琴音も伊万里に対して戦士になることを反対するも、伊万里は彼女自身の強い意志で戦士となることを承諾しています。葉子→琴音、琴音→伊万里とそれぞれの「こうしてほしい」「こうしたい」が見えてよい回でした。
第十二話 改造人間
能力を得たことで病気が治ったかに見える伊万里だったが、体内がレントゲンに映らず検査ができないと医者は言う。戦士となるための注射により、彼女たちの身体は通常の人間とはかけ離れたものとなっていた。
琴音は動揺するが、バイオモンスターの襲来に張り切って戦おうとする伊万里。彼女は守られてばかりではなく、自らが守りたいという意志をもつのだった。
タウに能力を授けられた八島唯の参戦もあり敵を撃退。また彼の細工により、伊万里は退院することが決まった。
後日、千代子の家で行われた第二回町内防衛会議では彼女たちの身体について、フィーとタウそれぞれの星について、そしてなぜ星から戦士を送るのではなくこの星の人間を戦士にするのかといった説明がなされる。
ある程度の疑問は解決し、千代子はたくさんの友人とともに夕食の時間を過ごすのだった。
感想
当たり前だけどやっぱり「魔法」じゃないんだねというのが改めて分かる回。また唯は千代子に対して敵意ではなくとも訝しむような感情を持っている節もあり……二人の関係性はまだまだこれから見えてくるようです。
これまでの噂や停学などの実情とは裏腹に、千代子が仲間たちに信頼されていることが徐々に戦士以外のまわりの人にも伝わってきていますね。これから千代子と周囲の関係性がどうなっていくのかにも注目です。